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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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Hank Jonesさんが亡くなられました。
91歳。
すばらしいピアニストでした。

ピアニストとしての業績や、
音楽性云々などは私が紹介するまでもありませんが、
死亡記事の末尾には、こうありました。

マリリン・モンローがケネディ大統領の誕生日に、
『Happy Birthday』を歌った時の伴奏を努めた・・・と。

そうだったの・・・と思うと同時に、
彼の業績をあらわすのが、これなの?・・・

でもこれこそが、彼のお人柄を表すエピソードかもしれません。

ず~っと昔に、四大ピアニストの競演というコンサートがあって、
Hank Jones, John Lewis, 女流のMarian Mcpartland,
・・・あと一人が思い出せないのですが・・・すごい顔合わせでした。
ホールには四台のコンサートグランドが向き合って並び、
あまりインストのコンサートへ足を運んだことのない私にも、
これがとんでもなくすごいイベントだと理解できました。

Vocalistの伴奏者として録音でHank Jonesを聞くことはあっても、
生でソロプレイヤーとして聞くのは全く初めての経験でした。

名手同士のプレイですから、いずれもすばらしいのですが、
初めてまじかで聞くHank Jonesのピアノのタッチの美しさは
その四人の中でも際立っていて衝撃的でした。
Breathtakingとはこういうときに使うのね!と、
英語のおさらいをしてしまいました。

彼のプレイは無駄な音の無い、饒舌とはかけ離れた雄弁さとでもいうのでしょうか、
あー、ピアノはこう弾くものなんだと一瞬にして理解できた気分でした。

その尊敬の念はいつも心の中にあって、
生前の彼には直接お会いしたことはありませんが、
彼を知る関係者から聞く彼の人となりは、
温厚で誠実、とても好ましい方という印象を受けました。

近年は、大阪音大の客員教授として若者を指導してもおられました。

あつかましい例えですが、
もし、伴奏者として、
世界中から好きなプレーヤーを選んでいいといわれたら、
マリリン・モンローのようにへろへろの歌でも、
安心してすべてをさらけだして、託すことのできる、
『やっぱり、Hankね!』といいたい。

ゆっくりお休みください。

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