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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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Creolecreole.jpg(クレオール)

神戸は三宮、北野のハンター坂。

ユニークなLive Houseです。
演奏ジャンルは問わず、
ただし原則的にacousticに限りです。

ここ北野界隈には、
神戸Jazz Streetなどでおなじみの、
老舗の有名ライブハウスが軒を連ねています。
traditional なJazzを中心に演奏する
それらのライブハウスとは、
一線を画した音楽の提供というのが、
ここクレオールのオーナーのコンセプトとお見受けしました。

今やライブでは,
ライブチャージとは別に、
1ドリンク、1フードをと
義務づけられるのは当たり前というのに、
入場料としてその日の指定金額を払えば、
飲み物など飲んでも飲まなくてもOK!
なんと、太っ腹!

しっかりTune UpされたYAMAHA のC7!
ピアノのバランスが悪いなんて、
音楽を聞かせる店としてあるまじきことなのですが、
これは当たり前のようでいて、
商業的にはなかなか徹底されにくい要件です。

リハで音出してみたら、
ウッソやろ~!!!というような
ピアノに出くわすことも、ままあり。
むかつくのか、ピアニストはわざと
ピッチの外れたその音を使いまくり、
しかし店側は知らぬ顔を決め込むなどという
光景には一度ならず出くわしました。

それもこれもメンテナンスにお金がかかり、
常によい状態をキープするには、
経済の原則が働いて厳しいものがある・・・
にもかかわらず、この気持ちよいバランス!!!

ここまで徹底するとは、
どんな癖のある偏屈なおっさんが経営してはるのか(失礼)、
と思えば、スラリとして思いのほかお若い。
コンサートホールのような音響だと、
常々噂に聞く音場は、ホントにバランスよく耳に心地よい!

dbd3a497.JPG当夜は星野正生トリオの出演でした。
よくある、JazzはOh,Yeh! でっせとばかりに
盛り上がればOK!式ではない、
絵の見える音世界です。
ステージの後ろに下がっているカーテンがホリゾントなら、
映像が浮かび上がってきそうです。



プレーヤーにとって、
この空間を絶妙なサウンドバランスで埋めて、
Passionをキープしながら演奏するには、
大変な忍耐が必要だと思いました。

クラシックホールで聞くように音の隅々までが聞こえて、
濁ることがありません。
やわらかく音に包まれるので、疲れません。

e09e692f.jpgライブハウスは、
特別なケースを別にして、ビジネスとして成り立つ要素は薄く、
オーナーの趣味として頑張り通すしか継続の方法はない
・・・というのが今まで見てきた多くの例に対する私の客観的な感想です。



それゆえ、当然の結果としてオーナーの意向が、
出演者を選ぶ当然の基準となり、
同好の士のみで構成される、
閉鎖的な空間を作ることにもなります。


しかしながら、多大な犠牲を払って経営を続けておられる
名物オーナーの存在も昨今の経済状況では、
絶滅寸前の希少種になりかけています。

世界は経済で回っている。
残念なことですが、これは偽らざる事実です。
それゆえ、
偏屈ななんて、失礼な言葉を吐きましたが、
これは反面、私の尊敬の念を表してもいるのです。

理想だけでは、現実に打ち勝てない。
少数派よりは多数派。
Payしないものは消え行くのみ。

でも、どうぞその流れに棹差して、その偏屈をつらぬいて、
がんばってくださいませ。
陰ながら応援しております。
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プロフィール
HN:
びわももよもぎ
性別:
非公開
自己紹介:
枇杷、桃、蓬はもう一生食べられないアレルギー体質の私。
アレルゲン山ほどの世の中で、
負けずに闘う
アレル(荒れる?)バスター、
ここにあり〜だぞ!!!
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