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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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こういうのを放送してくれるのは、やはりNHK!

発表当日の生中継でした。

NHKの女性アナウンサーがブロードウエイについて予習が足りなかったのか、
ちょっとたどたどしくてハラハラしましたが、生中継では無理も無いかもしれません。

もう一人解説者として出演の影山雄成さんはニューヨーク在住の
演劇リポーターだそうで日本人でこんなに若くて、おまけに
演劇リポーターというキャリアを持つ日本人がいるなんて、驚きでした。

彼は番組ホステスのアナウンサーの足りない点を、
うまくカバーして他のゲストにも的確な質問をしていましたし、
こなれた英語でありきたりではない話を相手から引き出して,
リポーターとして信頼が持てました。

ゲストの石丸幹二さんは、
実際にトニー賞の授賞式に観客として参加するという
彼にとってはめちゃラッキーな棚ボタの番組出演でした。

そして、今回のトニー賞にノミネートされているミュージカルの中に、
日本人のプロデューサーが創り上げたものがあり、
これまた驚きでした。

フランク・シナトラの歌う歌ばかりで構成されたこのダンスミュージカル
『Come Fly Away』は、結局賞には漏れましたが、
このシナトラのナンバーはメンバーが歌ったこともあり、
とても身近に感じられ、ついに日本人がブロードウェイで舞台の
プロデュースをする時代が来たのかとうれしくなりました。

そして、『FELA!』というアフリカのブラックミュージシャンを題材にした、
ユニークなミュージカルに日本人のパーカッショニストが出演しているのです。

この方は神戸の出身だそうで、もとギタリストだそうです。
見たことないかなあと思い出そうとしたのですが、記憶にありませんでした。

結局、主要な賞を獲得したのは、ストレートプレイの部では
映画界からの、デンゼル・ワシントンやスカーレット・ヨハンソン。
ミュージカル部門では、キャサリン・ゼタジョーンズなどの有名スターでした。

キャサリン・ゼタジョーンズはソンドハイムの『Little Night Music』の
中から、我々にもなじみの深い『Send In The Clowns』を歌いましたが、
あれれ、どうしたの?という感じでした。
受賞を聞いてステージに上がる時のマナーが、
他の受賞者と違い、あまりに芝居がかっていて、
私の評価はよけいに下がりました。

あとで影山さんのリポートによると、体調を崩して休演していたとのこと、
やはり本調子ではなかったのでしょう。

今までもハリウッドのスターが動員力を買われて
ブロードウエイに出演することはありましたが、
ブロードウェイの評価は厳しく、
今年のようにきらびやかに揃って受賞するということはなかったので、
実力主義のブロードウェイでも、
経済の閉塞状況の打開のための方策が必要なのだなと、
納得せざるをえませんでした。

その他の傾向としては、
昔ながらのタイプのミュージカルはリバイバル作品として再演され、
新作は音楽的な傾向がロックへと移行。
やはり、一般の音楽嗜好を反映しているようです。

出色だったのは、
テレビのFOXチャンネルの『Glee』に出演している、
主役の二人が授賞式のゲストとして、パーフォーマンスを披露したことです。

ラジオシティミュージックホールに集まる5000人のうるさい観客相手に、
テレビ畑からとは思えぬ見事なダンスと歌唱で大喝采を受けてました。

さすがアメリカですね!
アーティストの層が厚い!!!

そして、もう一人のすごい日本人も登場しました。

石岡瑛子さん。

今、準備中のミュージカル『Spiderman』の美術を担当されてます。
世界のアートシーンで仕事をしてこられた彼女のおちついた言葉遣いには、
ものすごく説得力がありました。

現在70歳は越えておられるはずですが、
まだ衰えぬ仕事ぶりには尊敬の念を抱かずにいられません。

早速、著書を取り寄せて読んでいます。

トニー賞の完全字幕版の放送は20日(日)の13:00から、
NHK BSで。

百聞は一見にしかずです。
 

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プロフィール
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びわももよもぎ
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自己紹介:
枇杷、桃、蓬はもう一生食べられないアレルギー体質の私。
アレルゲン山ほどの世の中で、
負けずに闘う
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