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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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c0492ef3.jpg はるばる高野山へ、
北条政子が建立したという、
重要文化財のお寺へ、
私事で参りました。

法要中の隠し撮りでございます!



バシャバシャとシャッター音が
するので、すぐにバレました。

お若い人柄のよさそうなお坊さんが、
我慢の限界を越えたのでしょう。
「ここではお写真はご遠慮下さい」と、
注意に来られました。

スイマセン、すいませんと謝りつつ、
すっかり過去帳も撮影致しました。
過去帳には、このお寺に葬られている我が家の祖先の名前と、
このお寺を墓所とするにあたり、
寄進した当時の金額が明記されているのです。
明記された金額を現在の貨幣価値に換算すると・・・
腰が抜けました!
あ〜、銀行に預けといてくれたなら〜!!!

ここ高野山はある意味で、
千年の永きに亘り功なり名とげた者、
またはそうありたいと願った者の夢の跡ですものね。

堂内のこの写真のちょうど裏側にあたる場所には、
千年近くに亘りこのお寺が供養する数多くのお位牌が、
昔は玉虫色に輝いていたであろうお厨子におさめられて、
漆黒の闇の中に鎮座しています。

施主としてお参りに行くと、
線香の煙で黒く燻されたお厨子を開いて、
ろうそくの灯りで中を照らして見せてくれます。

ありがたいお経もあらばこそ、
同行者と小声で私語を交わし、¥マークが目の前にちらついていると、
さっきの僧が、「過去帳をコピーいたしましょうか?」と、
聞いて下さいました。
ふえ〜、最近はお寺も開かれてきたのね!!!
多分、過去帳を写真に撮るなどという、
傍若無人な振る舞いをしたのは、
私だけではないのかもしれません。
いくら私が厚かましい大阪のおばちゃんだとしても、
それにはこんな理由がありました。

バブルの金余り時代に、
古い墓がブルドーザーで容赦なく掘り起こされ、
その横には犬の墓が立っているという有様を見て、
仏の道も金次第という言葉が浮かびました。

今回も前回の墓参から10年以上を経ていて、
母の十七回忌ということもあり、
あまり永く参拝しないと、
無縁仏として墓を処分されかねないと危惧したからで、
純粋な先祖に対する追慕の念からの墓参ではありません。

仏教の聖地という名のもとに、
一般には不明な高額な回向料や、
墓所の取得、その他のしきたりなど、
今や高野山といえどもはっきり明示せねば、
やっていけない時代が来た訳ですね。
それが、過去帳のコピーというおよそ高野山らしからぬ
現実的な対処方法として現れてきたのでしょう。
当然の帰結ですね。

墓の掃除を終えて、
不心得にも一度も参拝したことのない奥の院を、
見ておこうということになりました。

a9b4b8e9.jpgこの太い幹をご覧ください。







参道は天までのびる木々の中を
埋め尽くす墓石の間に延びています。


e1da615e.jpg








334e91c6.jpg



千年の余に亘り、
歴史上の人物が眠っています。



8dba69f9.jpg



忠臣蔵で名高い、
浅野家の墓所です。





6f10011a.jpg




2e24ae43.jpg









この階段の上が、
右の墓所です。







a3de4739.jpg

石田三成の墓。


16fa75da.jpg


親鸞上人も
眠っています。






fbb1db9c.jpg





松下幸之助氏の寄進の灯籠です。





企業の墓所も多々ありました。

79d98890.jpgパナソニック。
ヤクルト。
クボタ。等など。

節税対策ですかね。

0a079f2f.jpg









6d6948e2.jpg











阪神大震災の慰霊碑です。7d0f471e.jpg








99fad2e0.jpg






製薬会社が建立した
実験動物のための慰霊碑です。

これは理解できます。



しろあり慰霊碑というのもありました。
シロアリ駆除会社が立てたものです(笑)



c5f8e9ec.jpg
そしてこれが、
訪れる縁者の無くなった
無縁仏をあつめた
無縁塚です。

あと数十年して私が死ねば、
我が家のご先祖も
ここに移動するかもしれません。

まだ母の存命中、
いやいやついて来た墓参りの時には、
歴史上の人物のように、ひとかどの人間として
ここに葬られたいと願った成り上がりの
ご先祖様の虚栄心が鼻についてなりませんでした。

しかし今回の墓参では、
我が家の諸事情は別にしても、
日本の歴史がここに集約されていることに、
感銘を受けました。

千年の永きに亘って、
歴史を創って来た強者どもの夢の跡が一カ所に残されている場所など、
ちょっと他に見当たらないのではないでしょうか。

世界遺産に指定されるのもうなずけます。

若者にはこの年寄りの感慨は理解できないようです。

「そんなに墓の写真ばっかり撮って〜どうするの!?」
「あ〜疲れた〜!!!遠すぎる〜!!!」
と、ふてくされるバカボンでした。  
957b2192.jpg

一体この木の樹齢は何年・・・???
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自己紹介:
枇杷、桃、蓬はもう一生食べられないアレルギー体質の私。
アレルゲン山ほどの世の中で、
負けずに闘う
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ここにあり〜だぞ!!!
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