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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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10年ひと昔といいいますが、
K'zのNew York Tourを思い起こすと、
ひと昔を飛び越えて、
我が心の青春へと時間が戻ります。

今年の発表会の曲のサンプルをさがしていて、
Mel Tormeのアルバムがすぐに思い浮かびました。

探していたのは、『All In Love Is Fair』、
Stevie Wonderの初期の名曲ですが、
Tormeがこの美しいバラードを
オーケストラをバックに歌っているのです。
ジャズ教室の発表会ならこれを聞け!とばかりに、
我がライブラリーをさがしたのですが、見当たりません。
きっとまた、誰かに貸し出したまま回収できていないのでしょう。

自己の事務管理能力の欠如を呪いつつ、
Amazonにオーダーしました。
な、な、ナンとこのすばらしいアルバムが¥699-なりとは!
Torme様に対して失礼とちゃうのん!
(そりゃ、安い方がうれしいけど・・・)

アルバムが届いたら、
New York State of Mindが入ってました。
瞬時にK'zでTourを組んでNew York へ行った、
ひと昔前を思い出しました。

Tour中のある日、
Tormeを聞きにアップタウンの高級クラブへ。
・・・名前が思い出せません・・・
Henry'sでもなしTony'sでもなし・・・
同行の男性レッスン生がTormeの大ファンで、
滞在中そのクラブへ日参していて、
オーナーが彼の名前をおぼえてしまいました。
シンイチなのですが、
オーナーは彼をシ・二・チと呼んでました。

当時ここは映画監督のWoody Allenが、
気が向くとクラリネットを吹きにくるという、
オーソドックスなJazzを聞かせる有名店で、
ライブハウスというよりは、
大人のクラブという趣き、
客層は白人ばかりの中・上流階級、
それも年齢層の高いお金持ち風のカップルばかり。
ゆったりと食事を楽しんでおられます。

そこへ我々K'zご一行様が十数名の団体で、
ステージそばを占領。
中にはTormeが何者かも知らぬ初心者も混じり、
時差ぼけと連日の強行軍で一杯飲むと、
船を漕ぐ奴もいたりして、
恥ずかしいやらもったいないやらで、
引率の私は歯噛みする思い!
(もう、つねったろか!)

トイレに立ったら、トイレの前で
Tormeおじさんが出を待ってるじゃありませんか。
背は高からず、高からず、私とぼちぼちです。
太ってはいないのに、
お腹がサンタクロースみたいに出っ張ってました。
出待ちの時に色々と話しかけられるのは、
自分がその立場なら実に迷惑だと思うので、
とりあえず敬意だけ表わそうと、
『おじちゃんを聴きにはるばる日本から来たんやで~!』
と言うと、
『日本は好きやで~』と返してくれました。

ステージが客席と近いので、ショーはとてもintimateなかんじで、
まだ10月でしたが、自作のChristmas Songを歌ってくれました。
サービス満点でドラムまで叩いてくれて、
オーケストラ編成のカラオケでも1曲歌いました。
(新しいアルバムのデモだったかも)

もっとも印象に残ったのは、
近くで見ることのできた彼の唱方で、
まるでマリオネットの人形のように、
口が上下にパクッと開くのです!
あ~これが彼のあの素晴らしい
声のコントロールの秘密だ!と、
以後のレッスンでは、必ず例に引いて
口のあけ方を見せました。

私も当時、
まだまだ水を吸い込む余地のあるスポンジだったのです。

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自己紹介:
枇杷、桃、蓬はもう一生食べられないアレルギー体質の私。
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