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大阪のJazz Studio"K'z"のブログ
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今年もK'z の発表会が近づいてきました。

毎年のことながら、
一年間の修練の成果を問うといえば聞こえはよいのですが、
いつも皆さんエンジンのかかりが遅く、発表会前の1ヶ月が勝負です。

ソロヴォーカルの十三クラスでは、
今年はStevie Wonderのメドレーをと考えました。
ところが、あの超有名なStevieの曲を知らないメンバーが多いのです。

確かに最近でこそヒットは出していませんが、
12歳でデビュー、
70年代から大ヒットを連発して、Black Musicといえば、
彼の名を抜きにして語ることはできないと思うのですが・・・

我がケイズの古参メンバー曰く、
『名前は知ってるけど、R&Bとかソウルには興味なかったから・・』

つまり、ジャズ志向の強いメンバーは彼の曲を歌ってみようとは、
思わなかったのね・・・スタイルが違うから。

ジャズ屋さんが彼の曲をカバーして歌って見せたら、
ようやく目を向けるということでしょう。

また、若いメンバーは80年代の彼の爆発的人気を知らないから、
『ふ~ん!?』というかんじ。

リアルタイムでStevieを知ってる私。
その当時は今みたいに情報が豊富じゃなかったけど、
レコードの時代で・・・発売されたらすぐに買って、
いい曲だと思ったらすぐにコピーして、歌う!
・・・仕事場で要求されるから!
・・今のようにオリジナルを尊重するという雰囲気はなかったのです。

その頃よく仕事してた流行を先取りしたおしゃれなパブには、
生バンドが入っていて流行のポップなナンバーが必要だったのです。

日本のレコード会社でリリースされる前に、
輸入盤を先に手に入れてヒットチャートに上がってくる前に歌う!
その曲がヒットすると、『フン、どんなもんだい!』ってな訳。

私の場合は仕事上の必要に迫られてのことですが、
ちょうど古いタイプのロックンロールからクロスオーバー、
フュージョン等と音楽形態が移行して行く現場に居合わせた時代でした。

だから、『Stevie知らないって!?』となるのですが、
もしかしたら私って、生きた化石化してる!?

当時のお客さんはレコードそのままのコピーでないと、
同じ曲だと分からないからオリジナルのまま演奏しました。
リズムやテンポを変えると、
『さっきのリクエストいつやってくれるの?』とのたまうのです。

『何聞いとるんじゃ!』と、よく怒ってました。
私の創造性を理解できないなんて、程度の低い客や!・・・と。
しょうもない客に迎合できるかい!・・・とも。

あ~恥ずかしい、若気のいたりですね。
完璧なコピーもできてないくせに、
オリジナルよりもいい演奏が出来るわけがない。
まず客を納得させてから、これが私の本領よ!・・・と、
それ以上のものを見せねば、誰も納得しないのに・・・

まあ、当時は音楽も今のように多様化していなかったから、
レコードになっていないもの、テレビ、ラジオから流れていないもの、
つまり、その筋のオーソリティーから認められていないものに、
耳を傾ける人はほとんどいなかったから、
ライブハウスではない酒を売るのがメインの店で、
有名曲以外はいい演奏をしても誰も関心を持たなかったでしょうけど。

少なくとも、今ケイズのメンバーは固定観念なしに音に触れて、
味わい、楽しむことができると胸を張れるのが、私の誇りです。
この私の恥ずかしい若気のいたりが、反面教師として、
皆さんにアドバイスする際にお役に立っているかもと思えば、
あちこちで若気のいたりを振りまいた自分を許す口実にもなるしね・・・テヘへ。
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何も期待できないとは思いつつも、
せめて何かひとつぐらい成果をあげて欲しかったですね、
鳩山さん。

政策があまりにも現実離れしていて、
寝言言ってるのかと思ってました。
無い袖はふれぬということわざを知らんのかい・・・と。

ほとんどの国民は、
民主党に入れたくて入れたんじゃない、
他に選択肢がないからだったと思うのです。

支持したいと思えるような政党は見渡してもないけれど、
自分の生活は自分で守らなくては、そのための1票を
どぶに捨てるような真似は出来ない!
だから棄権はしたくない・・・と。


能天気なこと言ってるけど、
その一途なナイーヴさでひょっとするとこの閉塞状況を打開できるかも・・・
期待しないまでもあきらめずに見守っていたのに・・・

日本で使用されるナイーヴの意味は肯定的ですが、
本来は無知からくる純粋さというような意味で、
ちょっとズレてるという含みがあるのですね。

政治は決してきれいごとではありえない、
駆け引きに裏取引、清濁あわせ呑んで、
それでも日本国民のためにという信念を失わずに、
踏まれても、蹴られてもたちあがり、
仕事をしてくれるプロの政治家は、
お話の中以外にはもう育たないのでしょうか?




ff7db515.jpg長野県のお土産です。


名物にうまいもの無しなんていいますが、
これはうま~い!!!


すりおろしたりんごをおせんべい生地に練りこんで、
その上に薄い輪切りにしたりんごをのせて
焼いてあるのです。



35773744.jpg

りんごの自然な香り、
そのまた自然な甘みと酸味、
それらがうま~くミックスされて、
香ばしくパリパリ、しゃくしゃくとした
歯ごたえ。

う~む、おいち~!!!

レッスンに来られる皆さんに
食べていただこうと思っていたのですが、
一枚試しに食べてみたら、
あまりのナチュラル風味にやめられず、
ごめんなさ~い、ごめんなさい、
ワインのあてにぜ~んぶ食べてしまいました。

すいません、すいません、すいません。
一人だけ美味しい思いしちゃって。

罪滅ぼしに、
お取り寄せしようかしら。

うちのバカボン。

最近おしゃれに目覚められたご様子。
帰郷の際はいつも新しいデザイナーブランドをご着用。

しかしながら、自分の仕事着である、
サラリーマン御用達のスーツの新規購入には
全くの意欲なし。
数着しかないスーツの手入れについて聞いてみても
『うん、悲惨!』としかいいません。

『もし転職するなら、スーツ着ないでいい仕事にする!』
とも。

巷で時折みかける膝の出たズボンを履いた、
よれよれおっさんのスーツ姿が目に浮かび、
矢も立てもたまらずせめて身ぎれいにと、
ズボンの折り目をつけるズボンプレッサーなるものをバカボンに送付。

それから約一ヶ月。
バカボンからは何の音沙汰もなく、
もちろん、サンキューメールもありません。
使い心地はどんなもんかいな、
役に立ってるかなと、
ちょっといたずら気分でズボンの折り目の写真を
送付せよとメールしました。

返事は、
『今、忙しいからまたあとでね』と。
そしてまた1週間が音沙汰無く経過。

このヤロー!
届いた荷物の梱包すら解いてないに違いない!
 
きっと本人にはズボンの折り目に対する重要性の
認識がないのでありましょう。
世の中にはズボンの折り目よりも大切なことがたくさんあり、
人間の中身はズボンの折り目に左右されるものではない!とでも
思っているのでしょう。

職種は違いますが、
私が駆け出しの歌手として仕事を始めたとき、
歌がうまくなることは勿論当たり前としても、
どうすれば一人前のプロとして認めてもらえるのか、
どうすれば西も東も分からないこの業界でここに私がいると、
知ってもらえるのかと自問自答しました。

今よりも歌手人口は少なかったし、
プロが尊ばれる時代で、おまけにホテルで仕事を始めた私は
ある意味恵まれていたにもかかわらずです。

私の仕事場であるこのホテルのバーは当時有名で、
東京からのピアニストや関西の大御所が出演され、
最上階のラウンジのステージでは専属バンドが毎夜演奏、
余裕のある大人の遊び場所としていつも賑わっていました。
そこに出演していた私は関係者として、
一流の外タレのショーを裏から覗き見できたり、
有名人や粋でおしゃれなお金持ちのお客様・・・
世慣れぬ私にはそう見えました・・・と身近に接する機会もありました。
そんな環境の中で恥ずかしくないようにと、
お金もないのに身だしなみにはずいぶん気を使っていました。

歌うことだけで精一杯の駆け出しの私でしたが、
これで食わねばならぬという絶対的な必要から、
キャリアを始めた当初から私はプロなのだという
やみくもな自覚を持っていました。
しかし何がプロとアマを分けるのかという、
明確な違いに気づいたのはあるイベントでのことでした。
これはホテル内ではなく営業と呼ばれる
外部のエージェント発注の仕事でした。

ホテル内では、今思えばまだ初々しい私(!)を、
先輩諸氏が大事に守ってくださっていたのでしょう。
事務所内でも仕事場のバーでもホテルイベントでも、
素人然とした私の外見について注意を受けたことはありませんでした。

もう場所も覚えていないどこかのイベントホールの楽屋で、
化粧を終え、衣装を着て出を待っていました。
そこへこの仕事のプロモーターが来られて、
私に目を留めて、こう言われたのです。
『早くお化粧して、着替えてね、もうじき出番だから!』と。
私のマネージャーが言いました。
『もう化粧も衣装も仕度済みなんですが・・・』
絶句したそのプロモーター氏の顔が忘れられません。

そのときはじめて気がつきました。
ホテルという仕事場で恥ずかしくないようにと、
通勤着にまで気を使っていたけれど、
自分の本来の勝負着であるところの衣装を、
日常感覚で選んでいたと。
本来仕事に向けるべき熱意を環境に惑わされて
見栄をはっていたのだと。
それまで仕事していたホテルのバーでは、
客席が近いので問題はなかったけれど、
1段高いステージでは特別な化粧や衣装が必要なのだと。
日常感覚で常識的に美しいと思える装いや化粧は、
ステージという非日常の世界では通用しない。
ステージというライトに照らされた非日常の場所には
そこで通用する常識があり、日常の常識をそこに持ち込むなど
この世界では非常識きわまりないのだと、
誰も教えてくれなかったけれどそのときはっきり悟りました。

プロとはその場に見合う存在でなければいけないのだ!
パフォーマンスも外見も!
自分の満足のために歌うのではなく
聞いてくださるお客様のニーズに応えるのだ。
プロとはその場で要求されることを、
提供できなければならない!
これが大前提です。

自分が歌いたいから自分のために歌うのはアマチュアです。
アマチュアでいるのが一番楽しくて美しく、またうまい人が多い!
でもこのプロとアマの違いを忘れてはならないのです。

歌い手にとって衣装や化粧は、プロとしての仕事着です。
Payされる自分のパフォーマンスを素晴らしくみせるための小道具です。
それにはその場にふさわしい最大限の努力を払わねばなりません。

プロのサラリーマンにも同じことが言えると思います。
自分の仕事に誇りを持つなら
その仕事着をないがしろにするべきではありません。
何も高いスーツを着ろといっているのではありません。
遊び着には大枚のお金を費やしておきながら、
そこから収入を得ている仕事着に敬意を払わないのは、
考え違いだと思うわけです。

 この母の心を知ってか知らずか、
お小言メールには、これまた何の返事もありません。

・・・と書いてブログをあげたら、
バカボンからズボンプレッサーの添付写真付きでメールが来ました。
只今絶賛稼働中と書かれております。

ひょっとしてバカボンは私のブログの隠れファン?

前回のウルウル困った事件についての再考。

ふりかえってみれば、
何故、私は横文字で歌うことを選んだのか?
美空ひばりちゃんが少女時代の私のアイドルだったのに、
何故演歌はいやで、外国産の歌を歌いたいと思うようになったのか?

みかん箱に乗って、ひばりちゃんの歌を歌っていたのに・・・
扇風機に向かって歌うとエコー効果が得られて、
歌い手気分に浸ってみたりして・・・

私の子供時代には、音楽に触れる手段はラジオのみ。
今上天皇のご成婚の中継を見たいがためにテレビが普及して、
ようやくテレビで音楽番組の放送が始まった。
NHKの『夢で逢いましょう』、これはあまりよくおぼえていない。
このころの紅白歌合戦では、演歌もジャズもラテンもシャンソンも、
分け隔てなく演奏され歌われた。

毎週見ていた民放の『シャボン玉ホリデー』。
そして大型画面のハリウッド製ミュージカル映画がやって来た。

“ WEST SIDE STORY ”
みかん箱にのって歌っていた少女は、
そのサウンドとドラマに圧倒されて、続けざまに7回見た。
レコードを磨り減るほど聴いて、歌は全部暗記した。

女子校の廊下を映画の真似をしてフィンガースナッピングしながらツーステップ、
お堅いご学友から跳ね上がりと白い目で見られた。

英語のセリフと歌詞を字幕の助け無しで理解したいがために、
英語を勉強した。知識が増え理解度が増すのがうれしかった。

今、私が歌ったり教えたりしている歌は
スタンダードと呼ばれてほとんどがこれらのミュージカルで歌われた曲だ。
これらの歌にはちゃんとドラマがある。

少女時代に摺りこまれた異文化へのあこがれが、
英語の歌に向かわせたのか・・・

YES,それはおおいにありうる。

しかしサウンドの面でいえば、日本民謡も子守唄も好きだ。

演歌は肌に合わない。
一番なじめないのは、メロディーラインだと思っていたけれど、
どうもそうではなく、その直截に過ぎる物言いのようだと思い当たった。

世に言う怨み節とかで、
苦しい~悲しい~と歌い上げるその歌詞に抵抗がある。
むき出しの感情をむき出しで歌われることが私の趣味に合わないのだ。

それは使用される言語が日本語で隅から隅まで、
具体性をもって理解できてしまうから。

私の考える歌とは、
歌詞として、一枚のフィルターを通して、
濾過され昇華され客観性を持つ普遍的なドラマ。

自身の体験を、歌うことによって追体験して自浄作用に使うべきではない。
自己憐憫や自己陶酔を目の前に繰り広げられたら、
聞き手はたまったもんじゃない!

幸い英語は自国語ではないので、
客観的にならざるを得ない。
言葉に埋没してしまう危険をはじめから回避できる。

だから英語で歌うことを選んだ・・・

ともすれば感情移入しすぎて客観性を維持できないという
自分の弱点をさらけ出したくない自衛本能のなせる業。
つまりある種のええ格好しい!

昨夜の失態は、日本語詞を歌うことによって、
そのガードがはずれ、もろくも自分に負けた大失態。

昨日自分の歌に反省しきりでテレビをつけたら、
画面はたまたまFOXテレビの“AMERICAN IDOLE ”だった。
Harry Conick Jr が出場者の女性シンガーにアドバイスしている場面で、
『君は、この歌を特別にイメージしている何かがあるんだね』
『観客にはそれぞれの聞き方があるから、
聞く人が自由に解釈できるように客観的に歌うことが必要だ』と
それこそ今私の思ってることを代弁してくれてました。

カラオケで自分のためになみだ歌を歌うならかまいませんが、
誰かに聞かせるのなら、この鉄則ははずせません。

昨日の私は最低!でした。
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プロフィール
HN:
びわももよもぎ
性別:
非公開
自己紹介:
枇杷、桃、蓬はもう一生食べられないアレルギー体質の私。
アレルゲン山ほどの世の中で、
負けずに闘う
アレル(荒れる?)バスター、
ここにあり〜だぞ!!!
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